福井県立大学が来年4月の開設に向けて準備を進めていた「恐竜学部」が、8月29日付で正式に認可され、同大は30日、2025年度の恐竜学部の入学者選抜要項を発表した。同学の新学部開設は2009年の海洋生物資源学部以来で、5学部9学科体制となる。
恐竜学部の学生は、1年次には永平寺キャンパスにて一般教育科目を学び、2年次から福井県立恐竜博物館に隣接される勝山キャンパスへ移動し、より専門的な科目を学習する。
学部では、数多くの恐竜化石が見つかっている北谷の発掘現場をはじめとした福井県内の地質遺産を活用したフィールドワークや、タイ等での海外発掘実習、デジタル技術を活用した最新の古生物研究などを学べるカリキュラムを用意。また、福井県立恐竜博物館と連携体制を組み、研究設備の共同利用だけでなく、博物館研究員や学芸員による講義や実習なども予定しているという。
恐竜学部は、恐竜・地質学科に恐竜・古生物コースと地質・古環境コースを設ける。入学定員は30人で、一般選抜前期日程で15人、後期日程3人を募集する。このほかに、学校型推薦選抜6人、総合型選抜6人(うち地域枠2人)、社会人などを対象とした特別選抜で若干名を募る。このうち、学校推薦型選抜と総合型選抜(地域枠)に出願できるのは、福井県内の者に限定。総合型選抜(一般枠)については、福井県外でも出願が可能となっている。