愛知県では、県と企業等が連携し、県庁内の各所属が抱える行政課題について、ICTを活用して解決を目指す「AICHI X TECH」事業を実施している。今年度は10件の課題を提示し、そのうちの教育委員会の募集テーマ「県立の単位制高校に学習管理システムを導入して、生徒の学習環境と教員の業務効率を向上させたい!」について、デジタル・ナレッジが提案した、ラーニング・マネジメント・システムを用いた業務効率化が採択された。8月30日、同社が発表した。
本事業では、同県が課題としている「レポート課題は紙形式で作成されており、教員と生徒間での課題のやり取りが煩雑である」「生徒の出席状況管理が煩雑であり、生徒も自分の学習状況が把握しづらい」といった課題の解決に取り組む。
生徒の単位修得状況や課題の提出等を一元的に管理できるシステムを導入することで、生徒が主体的に学習に取り組める環境を作るとともに、教員の働き方改革を進める実証実験を行う。具体的には、同社の学習管理システム「KnowledgeDeliver(ナレッジ・デリバー)」を導入し、課題の提出や出席状況の管理をオンライン化し、効率化することができるか検証する。11月まで実証実験を実施し、2025年1月に成果報告を予定している。