茨城工業高等専門学校はこのほど、カナダの先進的AI企業Cohereの非営利研究組織であるCohere for AIの支援を受け、高等専門学校におけるAI活用教育の新モデル構築に向けた研究プロジェクト「AI活用教育イノベーション」を開始した。
プロジェクトでは、最新のAIモデルを活用して、学生たちが共同研究者として積極的に参画。AIチャットやAPIを用いた学習活動の効果を分析し、高等専門学校教育におけるAI活用の可能性を探る。
本プロジェクトは、教員の指導のもと、本科2年生から5年生までの各系(学科)を横断して選抜された21人の学生をコアメンバーとして、学生の創造性と主体性を重視しながら開始した。プロジェクトの進展に伴い、参加学生を段階的に拡大していく予定で、9月末に公募を行いより多くの学生にAI教育研究への参加機会を提供するという。
プロジェクトリーダーを務める国際創造工学科の佐藤桂輔准教授は、「このプロジェクトを通じて、学生たちがAI技術を深く理解し、倫理的な配慮をしながら革新的なソリューションを生み出す力を養うことを目指している」とコメントしている。
今後の展望として本プロジェクトは、次世代エンジニアのAIリテラシーと批判的思考力の育成を通じ、技術革新をリードする人材の輩出と、汎用性の高いAI教育モデルの構築への貢献を目指す。参加学生の拡大により、より包括的で多角的な研究成果の創出が期待できるとしている。