山梨県とライフイズテックは、県内の商工団体・大学などと共同で、地域内発型DXの実現を目指す「DX人材育成エコシステム創出事業」を開始する。8月20日、ライフイズテックが発表した。
本事業では、中学・高校でデジタル技術を学んだ生徒が大学等でさらに磨きをかけながら中高生へのDX指導・育成を行うことで、地域内でDX人材の安定的な育成・供給が図られる「DX人材の育成サイクル」の確立を目指す。さらに、育成された大学生が商工・経済団体などと協力して中小企業のデジタル課題の解決を行う「DX推進支援プラットフォーム」を開発・提供することで、地域内発型DXの実現を目指す。
①中小企業DX課題PBL研修
中小企業の課題に対して、具体的なDXソリューションを企画〜実装できる「中小企業支援DXリーダー層」を育成
受講を終えた大学生は、「DX推進支援プラットフォーム」を通して、県内中小企業のDXを支援
②大学生DXリーダー育成研修「Yamanashi DX Leaders」
中高生を導くデジタルクリエイティブスキルと、中小企業のDXを支援するデジタル課題解決スキルの双方を習得した「人材育成DXリーダー層」を育成
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③県立大学向けDX講義
山梨県立大学の新入生全員に、デジタルスキルを習得し身の回りの問題を解決する成功体験を届けることで、「大学生DXリテラシー層」を育成する
①中高生PBLプログラム「Creative Hack! in Yamanashi」
デジタルスキルを活用し、県内の地域課題を自ら設定・解決できる「中高生・地域課題解決DXリーダー層」を育成
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②高校・情報Ⅰ学習用EdTech教材「Life is Tech! Lesson」
山梨県内の県立高校にプログラミング学習用EdTech教材「Life is Tech! Lesson 情報Ⅰ全対応コース」を提供し、「高校生DXリテラシー層」を育成
③中学生DX学習プログラミング体験「デジタルスキルワークショップ」
短期集中型のプログラムでデジタルスキルの基礎を習得し、オリジナルプロダクトを創作できる「中学生DXリテラシー層」を育成
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同県の多くの中小企業は、DX推進に意欲を示す一方で、DXに関する知識・技術的な懸念や人的・コスト的なリソース不足などの課題を抱えている。これらの課題に対応するため、中小企業がDXに関する困り事をオペレーターに口頭で説明すると、生成AIが要件を整理して発注仕様を固める「仕様書自動生成機能」を開発すると共に、その分野が得意な大学生DX人材とマッチングし、中小企業のDX課題を解決するクラウドソーシング型の仕組みを整備する。
これらの仕組みを中小企業に活用してもらうため、県内商工団体の経営指導員と連携し相談や支援に当たる。そのため、プラットフォーム実装に先んじて経営指導員は「DX研修」により中小企業のDX支援に当たる上での思考法やプロセスを習得する。