アドビはこのほど、「小中高校向けAdobe Express」の最新アップデートを発表した。学校で安全に活用できるように設計された生成AIを搭載し、児童生徒の学習意欲と学習成果を向上を支援する。
小中高校向けAdobe Expressは、すべての機能、カリキュラム、教員向けトレーニング、教員認定およびバッジが、世界中の小中高校の児童生徒および教職員に無料で提供されている。
今回のアップデートにより、教員と児童生徒の表現力を強化するAI機能が追加された。
生成AIのAdobe Fireflyによる新機能「テキストからテンプレート生成」は、ポスター、チラシ、パンフレット制作やオリジナルのぬり絵作成などが容易に行えるので、児童生徒の創造的な表現の幅が広がる。マルチメディアプレゼンテーションやアニメーションの新機能も搭載し、iPadへも対応することで、授業と学習をより効果的になるよう支援。新しい課題機能により、児童生徒の取り組みに教員が個別のフィードバックやサポートを行うこともできるようになった。
教室での使用にも安全なように設計しており、児童生徒や教員が生成したプロジェクトをAIのトレーニングに使用することはない。また、適切な生成のためのガードレール機能や、IT管理者による生成AI機能のオン/オフ切替機能も搭載している。
同社では、「小中高校向けAdobe ExpressのAI機能は、児童生徒の創造性とクリティカルシンキングの発揮をサポートするものでありそれらに取って代わるものではない」としている。 テキストの生成にはAIを使用しておらず、学校の課題において重要な書く力の育成を阻害しないようにしているという。
