萬狂言は、日本の伝統芸能である狂言に普段馴染みのない人や若者向けに、“ふらっと”気軽に観にきて楽しんでもらうため、野村万蔵家の若手狂言師の三兄弟、野村万之丞、拳之介、眞之介を中心に、国立能楽堂にて「ふらっと狂言会♭4」を10月20日に開催する。
狂言は、室町時代から続く日本の伝統芸能。今で言うコントに近い、笑いの要素がメインで気軽に楽しむことが出来る舞台演劇だ。27歳の狂言師・6世 野村万之丞が主宰する『ふらっと狂言会』は、萬狂言に所属する若手狂言師によって半年に一度開催される狂言会で、今回が4回目の開催。若者や狂言初心者にも気軽に狂言を楽しんでもらうため、入場料は通常の狂言会より安い2,000円(29歳以下)に設定している。チケットはチケットぴあ、イープラス、萬狂言で販売中。
公演の最初には万之丞ほかによる演目解説コーナーを実施。公演後には野村万蔵家三兄弟がお客からの質問に答える「三兄弟トーク」やロビーでの写真撮影の時間も。
また、ロビーでは、実際に狂言で使用されている道具を展示する。披露される二つの演目『因幡堂(いなばどう)』『樋の酒(ひのさけ)』はいずれも「酒」がテーマであることにちなみ、酒にまつわる展示を予定している。道具は実際に触わることも可能で、当日の演目に出てくる酒を注ぐシーン、酒を吞むシーンを模した形で記念写真を撮影できる。
10月20日(日)11時開演 於:国立能楽堂
【番組】
【チケット】
一般 3,000円/Uー29 2,000円(29歳以下)
※全自由席 ※入場は5歳以上
【演目紹介】
●『因幡堂』いなばどう
大酒飲みの妻を持つ夫は、妻が里帰りをしている間に離縁状を送り、自分は新しい良い妻を授かろうと因幡堂で祈願をする。そこで「西門に立つ女を妻にするように」お告げがあり、喜んで西門へ向かい、頭から着物を被った新しい妻を家に連れて帰る。祝言の盃をかわし、被きを取ろうとすると……。
●『樋の酒』ひのさけ
主人は出かける用事ができ、家来の太郎冠者には米蔵を、次郎冠者には酒蔵の番をするように言いつける。二人の家来は蔵の窓越しに話をするなどしていたが、ふと気付くと次郎冠者が酒蔵の酒を飲み始める。うらやましがる太郎冠者に何とか酒を飲ませたいと次郎冠者が思いついたアイディアとは。