大日本印刷、「2024年度 教員の民間企業研修」を実施

大日本印刷（DNP）は、一財・経済広報センターが主催する「教員の民間企業研修」において、7月29日・30日に、東京都荒川区・江戸川区の教育委員会から派遣された小中学校教員8人に向けて研修を実施した。

■教員の民間企業研修でDNPが取り組む「未来のまなび」を紹介

「教員の民間企業研修」は、民間企業での様々な研修や体験を通じ、企業活動の考え方や実務内容、人材育成や環境問題への取り組み、果たすべき社会的責任などについて見聞を深め、日々の授業や学校運営に活かしてもらうことを目的に、経済広報センターが1983年から実施しているもの。学校の夏休み期間を利用して、各参画企業・団体が策定した研修プログラムを実施する。2024年度は86社・団体が参画、12都道府県の教員1,550人が参加している。

「本で対話する」ワークショップ

今回DNPは、グループを挙げて取り組んでいる“未来のまなび”事業の一環として、出版・教育関連の取り組みを紹介し、意見交換を行った。同社が紹介した主な取組みは以下のとおり。

• 読書への関心や興味を高め、自発的な読書活動を支援する「DNP子ども読書活動支援キット」
• 誰一人取り残さない社会インフラとしての「電子図書館サービス」
• 本をきっかけに対話を促し未来社会に向けた“気づき”を得られる「ほんのれん」ワークショップ
• ICTで個人に最適化された高等教育を支援する電子教科書配信事業
• 探究学習やSTEAM教育につながる“まなび”の場、学習プログラム
• 教員の働き方改革を支援し個を育む「DNP学びのプラットフォーム リアテンダント」
• 3Dメタバースを活用して不登校の子どもに教育機会を提供する取組み
• 博物館等のデジタルアーカイブと連携した「みどころキューブ」
• 活版印刷と本づくりをテーマとした自社運営の文化施設「市谷の杜 本と活字館」

参加した教員からは、「教育現場に新たな技術が入ることを想像するとわくわくした。教育委員会と協力して、学校と企業の連携を継続してほしい」「学校でもタブレット端末の活用が始まった。紙を残していくことも、新しい技術を取り入れていくことも必要。研修で得たものを学校に持ち帰り、教育現場に新しい風を吹かせたい」などの声が聞かれたという。

経済広報センター「教員の民間企業研修」

大日本印刷株式会社