チエルは8月6日、GIGAスクール構想第2期に求められる「端末の活用状況の可視化」に最適なダッシュボードのを、Webフィルタリングツール「InterCLASS Filtering Service」を通じて今月より提供開始すると発表。
「InterCLASS Filtering Service」経由で収集したWebフィルタリングのログから様々な分析や解析を行い、こうしたKPIの指標の一部を確認できる45種類以上のダッシュボードを提供する。本ソリューションは、端末の活用状況やWebフィルタリングの規制情報、文部科学省が提唱する「教育DXに係るKPIの方向性」などのデータを可視化する。
「InterCLASS Filtering Service」は、ChromeOS に特化したWebフィルタリングサービスなので、Webフィルタリングのログを Google が提供する BigQueryと Looker Studioを利用したダッシュボード経由でスムーズに活用できる。
ログは BigQuery に保存されるため、従来の Google 管理コンソールに蓄積されているログデータよりも長期間の保存が可能で、経年変化の確認が容易になる。また、ペタバイト級の膨大なデータも高速処理によってスムーズな表示を実現する。
ログデータをスムーズに活用できるよう、学校、教育委員会、自治体などそれぞれの視点で必要とされるデータを視認性の高いレイアウトに落とし込み、過去100日分のログを45種類以上のダッシュボードで可視化する。
また、学校や教育委員会などの「児童生徒の危険行動を可視化し、早期発見・課題解決につなげたい」といったニーズにも対応し、児童生徒の危険行動を可視化すると共に「セキュリティレポート」としてそのまま報告できるダッシュボードも用意した。
例えば、「最近休みがちな児童生徒のサイトの閲覧状況を知りたい」との問い合わせが学校から教育委員会にあった場合、「アクセス履歴(ユーザー別)」ダッシュボードを用い、個人の閲覧状況を細かく確認することができる。また、児童生徒の検索行動をブロックされた件数などから可視化するダッシュボード「検索安全性チェック散布図」を定期的に確認することで、危険な検索行動のおそれのあるユーザーの特定を支援することができる。
文部科学省の「1人1台端末の利活用に係る計画」のKPIでは、「1人1台端末を週3回以上活用する学校の率」は2024年度までに100%、「デジタル教科書を実践的に活用している学校の率」は2028年度までに100%などがそれぞれ設定されている。
今回搭載したダッシュボードのうちの一つ「デジタル教科書(活用率)」では、「デジタル教科書を実践的に活用している学校の率」や「児童生徒が自分で調べる場面において1人1台端末を週3回以上使用させている学校の率」などを把握することができ、学校現場でのデータ利活用促進を支援する。