モリサワは、新書体「UD学参丸ゴシック」を8月6日より提供開始する。同社のUDフォントが使えるサービス「MORISAWA BIZ+」および「MORISAWA BIZ+ 公共団体向けUDフォントプラン」を通じて利用できる。
「UD学参丸ゴシック」は、教科書・教材のために開発された丸ゴシック体。全ての和文の文字が文部科学省の学習指導要領の字形に準拠(学参化)しているため、「UDデジタル教科書体」と並んで、読み書きに困難さのある児童・生徒を含む多くの子供たちの学習を支援する書体となっている。子供たちの発達段階や使用目的などに合わせて、「BIZ UDゴシック」「UDデジタル教科書体」など他のUDフォントと併用したり、使い分けたりといった活用が可能だ。
「UD学参丸ゴシック」の漢字やかなは、ひと文字ひと文字が大きく見えるように作られており、高齢者やロービジョンの方の読み間違いが少なくなるよう工夫が施されている。
英数字は、ロービジョンの方へのヒアリングを踏まえ、読み間違えにくいことに焦点を当てた丸ゴシックの形状が優先されている。学校で習う形状とは異なるが、「1」と「l(小文字エル)」や、「a」と「o」、「W」と「VV」などの読み間違いを減らす工夫が施されている。グラフや表組みの数字表記などにも適している。