デジタルアーカイブの構築と利活用教育を手がける誠勝は7月23日、「まちづくりの誠勝」内で公開している司書・学芸員養成課程向け産学連携教育ホワイトペーパーをリニューアルした。
本ホワイトペーパーは今年1月18日に公開している「デジタルアーカイブ利活用に焦点を当てた、産学連携教育のホワイトペーパー」をリニューアルしたもの。特にデジタルアーカイブ業界の現状と課題、制作ノウハウの提供を通じたキャリア教育に重点を置き、大判サイズに対応したデジタルアーカイブ専用スキャナーを用いた教育事例を追加している。
昨年4月1日の改正博物館法施行以降、博物館の新たな事業活動として、博物館資料のデジタルアーカイブ作成と公開が求められるようになった。
一方で文化庁の調査によれば、デジタルアーカイブに関する専門知識を持った職員が在籍していない博物館が7割を超えており、デジタルアーカイブ作成自体も実施予定のない館が約半数に上っている。このため文化庁第5期博物館部会では、大学の学芸員養成課程でデジタルアーカイブを教授できる人材不足の課題や、民間企業等でのデジタルアーキビスト人材等の育成の必要性が議論されている。
同社では、大学教員などと連携し、学芸員有資格者を対象とした講義などを実施してデジタルアーキビスト育成に取り組んでおり、こうした教育事例をホワイトペーパーに盛り込むことで、デジタルアーカイブ利活用教育のロールモデルの普及・啓発を目指している。
今回リニューアルした産学連携教育ホワイトペーパーはこちらから無料でダウンロードできる。
また、同社サイトでは、これまで公開済みのホワイトペーパー等一覧ページを一つにまとめて公開している。