栃木県立那須拓陽高等学校は、SBプレイヤーズと連携して取り組んできた「未来へつなぐ農業プロジェクト」の活動内容やプロジェクトの1つの成果である環境に配慮した制作物に関する発表会を7月17日に開催した。
両者は、持続可能な農業の実現や担い手不足の解消を目指し、2023年5月に連携協定を締結。連携協定の具体的な取り組みとして、同校の圃場での多収米品種の栽培を中心に、農業に関するさまざまな実証実験や環境学習を実施している。
今回、これまでの活動内容や制作物に関する発表会を開催。制作物は、プロジェクトで栽培した米から生成されたバイオマスプラスチック原料を使用し、同校生徒のアイデアを取り入れたゴミ袋。ゴミ袋の製造は、那須塩原市のフィルムメーカーであるサンプラスチックが担当した。
プロジェクトで栽培した米から生成された、バイオマスプラスチック原料を使用したゴミ袋。
中央のデザインは、那須拓陽高等学校の生徒たちが手掛けた。原料に米由来のバイオマスプラスチックを使用し、地球環境への配慮を表現するため、稲が地球を守るように抱きしめているイメージが描かれている。
このゴミ袋は同校の校内で使用されるほか、9月21日に那須塩原市内で開催のゴミ拾いイベントでも使用される予定だ。
持続可能な農業において社会課題とされている、農業の担い手不足、収益性の向上、環境問題などの解決に向けたSBプレイヤーズの取り組み。
具体的な取り組みとして、ICTを取り入れた栽培管理の手法や多収米品種の栽培により生産性を向上し、作業負荷が少ない農業の確立を目指す。さらに、農業によって排出される温室効果ガスを測定し、排出を抑制する栽培手法を取り入れている。