香川県教育委員会は、「学び続ける教師」を支援し教員研修の高度化を図るため、香川大学、KAKEAIと連携し、「教師のキャリアプランニング支援システム(教員と校長の1on1対話支援ツール)」を全国に先駆けて新たに開発した。文部科学省委託事業「教員研修の高度化に資するモデル開発」の一環。
本システムは、教師が自身の資質能力をアセスメントして「強み」と「弱み」を客観的に把握し、1on1による校長との対話を通じて、自ら求める「教師像」を具現化するため、研修ニーズに応じた「学び」を支援するもの。また、今年度から稼働する全国教員研修プラットフォーム(Plant)とワンストップで運用でき、香川県内はもとより全国で展開されている研修なども選択できるようになっている。本システムを用いることにより、教師は資質能力のセルフアセスメントと研修受講履歴に基づく効率的かつ最適なキャリアプランニングが可能となる。
さらに本システムは、教師が本音を伝え、校長は教員の思いを引き出すことができるコミュニケーション支援ツールとなっている。本ツールを用いた教員と校長の対話をきっかけとして、学校内に対話のしやすい環境が醸成され、学校の組織力が一層高まることが期待されている。
本システムは、7月から香川県内の希望する公立小・中学校・高等学校及び特別支援学校で順次導入され、新たな教師の学びが始まっている。