高校生の就職活動をデジタルサポートする「高チャレTV」を運営するCOFFISOはこのほど、AIを活用して企業から高等学校に届く紙の求人票を高チャレTVに取り込み、生徒自身で一覧表を作成できる新サービスをリリースした。
「高チャレTV」は、2021年4月よりサービスを開始した就職活動支援システムで、就職志望の高校生がいる関西圏と関東圏の高等学校に無償提供されている。
現在の高校生の就職活動では、企業が学校に持ち込んだ紙の求人票を教員が一覧表にしてそれを生徒が閲覧するというのが一般的だが、教員の主観で項目が選定される一覧表は作成に多くの労力がかかるため、生徒が迅速に情報を得ることや、自分のニーズに合った情報を見つけることが難しい面がある。
高チャレTVでは、教員が紙の求人票をアップロードしたら、生徒がスマートフォンなどのデバイスで閲覧できる機能や、高チャレを活用したキャリア教育などを行い、教員の負担を軽減しながら、生徒が自分の力で将来を選択できる機会を提供する取り組みを行っている。
今回リリースした新機能により、生徒自身が一覧表を作成することができるようになった。この機能は教員の労力を削減するだけでなく、従来のように教員が主観で項目を選定していた一覧表とは異なり、生徒が自分の優先事項を基準に求人を見比べることができるようになる。
高卒就活向け情報サイト「高チャレTV」は2022年7月から、高等学校に届く紙の求人票をクラウド上で管理するサービスを提供している。求人票を複合機で読み込むと社名や住所、従業員数、福利厚生などの情報を読み取れる。
教員や生徒はサイト上でIDとパスワードを入力すると、高チャレTVにアップロードした求人情報をAIでデジタル化して閲覧できる。生徒がお気に入り登録した求人情報などを教員が把握できる機能も備える。