静岡市はこのほど、スプリックスが提供する公教育機関向けCBT(Computer Based Testing)パッケージ「SPRIX CBT」を一斉導入した。
「CBT CBT」は、同社が開発した、基礎学力・プログラミング・主要教科の理解を評価できる、3つのCBTの学校向けパッケージ。国際基礎学力検定TOFAS(Test of Fundamental Academic Skills)、プログラミング能力検定、単元別テストで構成される。※旧名称「CBT for school」から今年4月に名称変更。
静岡市では、デジタルドリルについて2021年度から導入に向けた実証研究を進め、1人1台端末活用の一環として独自に導入する学校も増え、2023年5月の段階で約7割の学校が活用している状況となっていた。
そこで市は、児童生徒の誰一人取り残すことのない学びの保障を行うことを目的として、学習者用端末で誰もが利用できるコンテンツの全校一斉導入の検討を開始。検討に際し、学校へのアンケートを実施した結果、「学級・学年単位での設問別の誤答率等が一覧化され、教員が授業づくり(全体指導)に生かせること」や、「自動採点により、児童生徒自身が、授業、家庭学習等において自学自習できること」を望む声が多く聞かれた。また、現時点でのAIを搭載したドリルでは、習熟や分析に時間を要し、教員に負担をかけるとの声もあったという。
こうした点を踏まえて各コンテンツを比較したところ、簡便な機能性を有する本パッケージが、教員のニーズや市の目的と合致するとの判断に至り、市立小・中学校全校の学習者用端末及び指導者用端末に一斉導入することとした。