旭川工業高等専門学校・釧路工業高等専門学校・函館工業高等専門学校・苫小牧工業高等専門学校の北海道4高専は6月20日、1~3年生向けの新規科目「北海道半導体みらい論」を共同で開講すると発表した。開講式と第1回授業が6月24日に行われる。オンラインでつないだ4高専会場での同時開催となる。
新科目は、幅広い視点から半導体とその産業への理解を深める選択科目で、4高専から機械系、電気・電子系、情報・制御系、化学系、土木および建築の社会基盤系教員がそれぞれ授業を担当し、共同実施する。また、産業界や経済産業省北海道経済産業局も授業に協力し、産官学連携で「北海道のみらい」を創る半導体人材を育成する。
北海道4高専は昨年9月、半導体を含む産業全体を支える高度理系人材を育成する決意を表明し、半導体に特化した新規授業を開設したほか、各種講演会・出前授業・体験講座などを実施してきた。また今年1月には「北海道地区4高専半導体人材育成連携推進室」を設立して人材育成の戦略的な方針を策定し、関係諸機関と連携して以下のような取り組みを行っている。
しかし、高専の低学年層(1~3年生)においては半導体産業に対する認知度、理解度は必ずしも十分ではなく、急拡大する人材ニーズに対応していくために、早期の半導体教育が課題となっていた。
新科目は、半導体を通して北海道の「みらい」を学生自身が考えることで、環境や持続可能性を踏まえて将来のイノベーションを生み出す人材を育成することを目指しており、以下のような特色を持った科目となる。