石川県下の高校2校でこのほど、容易に利用できる高品質な遠隔授業環境が構築された。ノルウェーNeat社のビデオコミュニケーションデバイス「Neat Frame」と米国ZM社の「Zoom Rooms」を活用し、NECネッツエスアイが構築した。
教育現場では、質の高い教育の提供と効率化の両立を目的にスマートデバイスの配布やオンラインでの遠隔授業への取り組みなど、より一層のICT活用が進められている。中でも様々な事情で学校に通えない生徒にとって、遠隔授業は学習における重要な手段の一つになっている。
1月の能登半島地震で被災した同県奥能登2市2町の高校でも遠隔授業が始められていたが、ノート型PC等で配信を行っており、音が聞こえづらい、黒板の文字が見えづらい、という課題があったという。そうした課題を解決し円滑なコミュニケーションと学習の継続を目的に、今回、2校でNeat FrameとZoom Roomsを活用した遠隔授業環境の構築した。
「Neat Frame」は、5千万画素の広角・高解像度カメラで自動的に人物を追尾する機能、ノイズや残響音の除去に加え、同時発話しても途切れない音声処理により、高品質な映像と音声を提供。また、対向にNeat Bar 2、Neat Bar ProなどのNeatデバイスを設置することで、より一体感があるコミュニケーションが行える。
Neat Frame をはじめとするNeatデバイスは、オンラインでのコミュニケーションに必要なマイクやカメラなどを一体化したデバイスで、配線や接続などの手間がなく機器に関する専門知識がなくても容易に設置できる。参加者数や部屋のサイズなど、状況やニーズに合わせた機器選択も可能。
ZM社の提供するZoom Roomsは、会議や打ち合わせで利用する端末ごとにライセンスを付与し、複数人がいる会議室や教室などでの利用に適したシステム。