東京都杉並区の東京立正中学・高等学校はこのほど、障害のある人達が描いたアート作品をデジタル配信するサービス「ParaCanvas(パラキャンバス)」を導入。運営元のウィンドベルが6月5日、発表した。本サービスが教育機関に導入されるのは初という。
ParaCanvasは、障害者が描いたアートが専用のデジタルキャンバス上に表示され、30秒で変化していくアート配信サービス。1500人以上の障害者アーティストの50,000点超の作品がストックされており、その中から公平に選ばれたアートが毎月10作品配信される。
利用者が支払う月額配信料が、著作物利用料として障害者アーティストへ配分されることで間接的に支援することができる仕組みとして、首都圏エリアの企業を中心に社会貢献の一環としてオフィスのロビーなどに導入が進められている。
今回、教育現場では初となる導入となった東京立正中学・高等学校が教育現場では、ParaCanvasを玄関ロビーに設置。梅沢辰也校長は「アートを通して障害者に関心を持ち、特別視するのではなく多様性と受け止め、障害とは個性であると考えて共生していくことを学んでほしい。そのためには、まずは知ることが大事なのです」と、導入に至る思いを述べている。