神戸市教育委員会は、専用端末を必要としないブラウザ型のAI同時通訳「ポケトーク ライブ通訳」と多数に同時通訳を届ける「ポケトーク カンファレンス」を応用した機能を搭載したポケトークの「ポケトーク for スクール」を導入した。
神戸市には2024年5月現在、日本語指導を必要とする児童生徒が約650人在籍しており、また年度途中に来日し就学する児童生徒は年間で100人以上にのぼるが、神戸市教育委員会は教育現場における「言葉の壁」に着目。日本語指導を必要とする児童生徒には母国語支援者を配置するなどして対応していたが、昨今の外国人児童生徒の増加に伴い、母国語支援者の不足およびコストの増加が課題となっていた。
神戸市教育委員会は2024年3月より「ポケトーク for スクール」を試験的に導入。さまざまな教科学習の支援ツールとして役立つことが確認できたのを受けて、5月より本格的な利用を開始した。実際にサービスを利用した児童生徒からは「授業の内容が以前よりも理解できるようになった」との声が挙がるとともに、教員からも「自動で翻訳されるので授業が進めやすくなった」など、双方にとってより充実した教育環境の整備につながった。
現在、6月30日までの期間限定で「ポケトーク for スクール」の無料トライアルを実施中。人数や時間の制限なく、6月30日まで自由に使用することができる。以下の手順でQRコードから実施する。
「ポケトーク ライブ通訳」は相手の話す10言語(英語、日本語、韓国語、中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語)を74言語の音声とテキストでリアルタイムに翻訳して理解でき、専属の同時通訳者がいるように相手の話が分かるサービス。ウェブブラウザ上で使用でき、インターネット接続が可能なスマートフォンやPC、タブレット端末で使用できる。またオンラインだけでなく、対面でも使えることも大きな特長となる。詳細URL:http://pocketalk.jp/forbusiness/livetranslation/
「カンファレンス」は聞き手側のソフトウェアインストールが必要なく、多言語での会議を AI技術によって簡単に通訳することができるソフト。聞き手側は自身のスマートフォンから「二次元バーコード」を読み取るだけで、登壇者の言語(10言語)を74言語へ音声とテキストで同時通訳する。詳細 URL:https://pocketalk.jp/forbusiness/conference
【ポケトーク for スクール】
●利用価格:1アカウント 400,000円/年(税別)
1アカウントにつき1つのシリアルが発行される。
(使用時間の上限:月60時間まで)
●クラス内の複数人で共有可能
共有機能を使うと価格は変わらず、クラス内の複数人(制限なし)が自分の言語で翻訳を見られるようになる。使用人数が多いほど1人あたりの価格が下がる。
※共有リンクを発行できるのはアカウント所有者のみ
※本機能は2024年7月に対応予定