内田洋行は、Institution for a Global Society(IGS)と小・中学校向けに、児童・生徒の心理状態や特性から、心のケアが必要な可能性のある児童・生徒を可視化できるアセスメントツール「Ai GROW Lite」を共同開発。内田洋行の学習eポータル「L-Gate」と連携し、6月3日より全国で販売を開始した。
「Ai GROW」は、IGS社が開発提供しているアセスメントツールで、児童・生徒同士の評価にAIの補正を加え、非認知能力を含む25種類の能力を測定できる。2019年4月リリース以来、主に中学校や高校で導入されている。
今回共同開発した「Ai GROW Lite」は、この「Ai GROW」をベースに、測定可能な機能を「特性(気質)」と、「主体性・多様性・協働性」「思考力・判断力・表現力」の6つ能力(コンピテンシー)に絞った。また、いじめや不登校の兆候の早期発見に対応するために、「心理的安全性」と「グロースマインドセット」(=自己肯定感、自己効力感)の測定を標準機能化し、公立小・中学校向けに導入しやすい価格帯を設定した。
児童・生徒一人あたりの年間利用料金は1,320円。年間何度でも受検可能で、教員は無料だ。
Ai GROW LiteとL-Gateが連携することで、児童・生徒はAi GROW Lite利用時のIDやパスワードの入力が不要になる。また、実施に関しては、教育委員会や学校の管理者がL-Gateに測定スケジュールを設定することができる。
測定の結果は、児童・生徒は個人レポートで、教員は管理画面の児童・生徒カルテで確認できる。また、「心理的安全性」「グロースマインドセット」については、教員のみが管理画面で把握することができる。
Institution for a Global Society株式会社