LINEみらい財団は5月30日、活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」が、「消費者教育教材資料表彰 2024」(主催:消費者教育支援センター)において、消費者教育支援センター理事長賞を受賞したと発表した。また、情報防災教育の教材「情報防災訓練」が、同表彰において、優秀賞を受賞した。
「消費者教育教材資料表彰」は、学校における消費者教育の充実・発展に寄与することを目的に、企業・業界団体等から教材を募集し、教育現場で役立つ優秀な教材を表彰するもの。「GIGAワークブック」は、昨年度の表彰で優秀賞を受賞。その後、半年間実際に授業で使用した教員の評価をもとに、今年度、消費者教育支援センター理事長賞に選出された。
GIGAスクール構想の中でより重要となっている「情報モラル」と「情報活用」の育成や向上を図るため、同財団が静岡大学教育学部の塩田真吾准教授と共同で開発した情報モラル教材。汎用版、自治体オリジナル版あわせて14都県72自治体で採用され、教育現場で活用されている。
「情報防災訓練」は、情報リテラシーと防災を掛け合わせた教材。第1弾“情報収集編”では「だいふく(だれが言ったのか・いつ言ったのか・複数の情報を確かめたか)」というキーワードを使ったデマ等の見極め方について、第2弾“情報発信編”では、「あまい(安全を確認しよう・間違った情報にならないかな・位置情報を上手に使おう)」というキーワードから災害時の適切な情報発信方法について学ぶ。さらに、第3弾の“情報防災バッグ編”では「こ・し・あん(行動する前に確認しておく情報・信頼できる最新の情報を確認するための方法・安否情報などを共有するための方法)」をもとに、災害時に必要な情報や入手方法について学び備えることができ、この3つの教材の「だいふく・あまい・こしあん」というキーワードを使いながら、適切な情報の扱い方を身につけられるようになっている。
今回、55点の応募の中から18点の教材が優秀賞として選出され、「情報防災訓練」もそのうちの1つとして選ばれた。今後、全国から募集する評価教員が半年間実際に授業で使用し、その評価をもとに「内閣府特命担当大臣賞」「消費者庁長官賞」「消費者教育支援センター理事長賞」が決定される。