岐阜市とスタディポケットは中学校での生成AI活用の実証事業に共同で取り組む。5月24日、スタディポケットが発表した。
本実証事業では、岐阜市による実証モデル校である市立長良中学校(全校生徒 約300人、全教員 約30人)と、市内小中学校における管理職、各教科、学級担任、事務職など、様々な立場の教員を対象に、「教務」「校務」の両面から生成AIの活用支援を行う。生徒向けには、生成AIを活用した探究的な学びと個別最適な学びの実証、教職員向けには生成AIを活用した校務の負担軽減による働き方改革ならびに創造的な活動について、実証を行う。
今回の実証事業では、文科省が定める「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドラインVer1.0」に基づいたセキュアな環境のもと、「スタディポケット for STUDENT」と「スタディポケット for TEACHER」を提供。市内中学校において以下の効果を期待し、実証を行う。
「スタディポケット for STUDENT(生徒児童向け)」の提供を通じて、授業内や家庭学習(復習など)での生成AIの学習支援の実証を行う。”答えを直接的に教えない”スタディポケットの生成AIが、対話を通じて子供たちに寄り添い、個別最適な学びや探究的な学びを支援し、子供たち一人ひとりの可能性を最大限に引き出す効果を期待する。
教職員の校務に特化した生成AIサービス「スタディポケット for TEACHER(教職員向け)」の提供を通じて、教員が日々直面する多岐にわたる業務において、生成AIを活用できる可能性を模索し、子供たちとより深く向き合う時間を確保することを期待する。
また、教育現場での生成AIの活用においては、研修体制の整備、リスクを正しく理解するための啓蒙活動も大切であることから、同社では、教育委員会・学校と連携し、研修を含めた支援体制をより充実させる考えだ。