資生堂の日焼け止めブランド「アネッサ」は5月14日、太陽のもとでの活動を通じて、子供たちの心と身体の健全な成長を支援する「ANESSA Sunshine Project (アネッサ サンシャイン プロジェクト)」を始動すると発表した。この取り組みは、同ブランドが初めてアジア12の国と地域（※）で横断的に行う社会貢献活動となるという。（※）中国、香港、インドネシア、日本、韓国、マカオ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム
世界保健機関（WHO）は、5～17歳の子供および青少年に1日60分以上（週7時間以上）の運動を奨励しているが、現代社会において子供たちが外で遊ぶ時間は減少していると言われる。同ブランドがアジア4カ国（中国、日本、タイ、ベトナムの都市部）で実施した独自のアンケート調査では、すべての国において週7時間以上の外あそびが確保できている子供は50％に満たないことが明らかになっている。
子供の健康福祉学の専門家である前橋明教授（早稲田大学人間科学学術院）によると、外で遊ぶことは、子供の発育・発達における5つの側面(身体・情緒・社会・知的・精神)をバランスよく育み、特に自律神経機能向上により、意欲や自発性といった生きる力を形成する。また長期的には、幼少期に外で体を動かす習慣を作ることは生涯にわたって健康で幸せに生きていくことに繋がるという。
同ブランドはこの社会課題に取り組むために、太陽のもとで心と身体を動かす体験を通じて、子供たちが生涯にわたり健康で幸せに生きていくための土台形成を支援する「ANESSA Sunshine Project」を立ち上げました。アジアの12の国と地域で展開するグローバルプロジェクトとなり、まず日本で活動を開始し、今後アジアでも展開していくという。
ANESSA Sunshine Projectは、①子供向け体験イベント、②紫外線教育活動、③色素性乾皮症（XP）患者への支援の3つの活動から構成され、2030年までにアジアで約30万人の子供たちを支援することを目標としている。
実際に太陽のもとで身体と共に心が動く体験の場所を提供することによって、子供たちが自発的かつ継続的に外であそぶ習慣を推進する。
成長に欠かせない太陽光の恩恵を子供たちが適切に享受しながら、安全かつ健康に外で過ごすための紫外線対策知識を、教育関係者や子供たちとその保護者に対して提供する。
日光に当たることができない紫外線過敏の難病「色素性乾皮症」の方へ日焼け止め製品や支援金の寄付を継続して行う。
アネッサは、ブランドパーパスである 「Free to Shine： 太陽のもと、誰もが輝き続けられる世界へ」 のもと、2004年から色素性乾皮症（XP）患者への支援を、そして2018年以降は日本の小学校や保育園・幼稚園と連携し、子供たちに紫外線や日焼け止めの理解を広める社会貢献活動も行ってきました。今後は「ANESSA Sunshine Project」としてさらに活動の輪を広げ、アジアで子供たちが安心して太陽のもとでの豊かな体験ができるサポートを推進してまいります。
