日本教育工学協会(JAET)は4月23日、「学校情報化認定」優良校が3000校を突破したと発表した。
学校情報化認定は、教育の情報化の推進を支援するために、学校情報化診断システムを活用して、情報化の状況を自己評価し、エビテンスを踏まえた内容を審査委員会で審査、総合的に情報化を進めた学校(小学校、中学校、高等学校)を認定するもの。2014年度から実施している。
教育現場における教育の情報化の推進を目指し、全国の多くの学校が、学校情報化認定に取り組んでおり、文部科学省のGIGAスクール構想の推進により、申請数も増えているという。
また、教育の内容と児童生徒の学習環境の改善に向けた取り組みを評価するものであり、その取り組みは学校において、自校の強み、足りない部分を確認でき、今後の努力目標が明確になり、定期的に自己評価を行うことで、情報化の進捗状況を把握することができるものになる。
今回の3000校突破は、日本全国の学校現場の教職員や教育機関が、情報技術を活用し、教育の質を向上させる努力の賜物といえる。また、この認定を受けた学校は、学校情報化のリーダーとして地域や他の学校に良い影響を与えることも期待される。
同協会は、今後も学校情報化認定の推進に全力を尽くし、より多くの学校が情報技術を活用したよりよい教育を行えるように支援するとしている。
情報化認定は、先進地であった英国の制度をお手本に10年前に始まりました。その後、GIGAスクール構想が始まり、教育の情報化はインフラ整備から質の向上に重点が移っていますが、情報化認定も常に時代に合わせた改訂を行っております。
おかげさまで、多くの学校関係者に感心を持っていただき、10年間で3000校の認定となりました。皆様に感謝を申し上げますと共に、JAETは、今後も教育の情報化を通して、我が国の学校教育の向上に貢献していきます。