教科書研究センターは、学習者用デジタル教科書の活用事例集「すぐに使える学習者用デジタル教科書活用事例集(中学校編)」を刊行した。これは、同センターが2018年度から実施している「デジタル教科書に関する調査研究」の研究成果の一環として作成したもので、昨年3月に刊行した「小学校編」に続くもの。
本冊子では、特に学習者用デジタル教科書に焦点を当てて、授業でどう使ったらよいか、教科別に示している。教科は、国語、社会、数学、理科、外国語(英語)、音楽、美術、技術、家庭と多岐にわたり、また、特別な支援が必要な生徒用にも活用事例を示した。
文部科学省の進めるGIGAスクール構想により、児童・生徒の1人1台端末が実現され、2024年度からは学習者用デジタル教科書の段階的導入が始まった。一方、文部科学省から実証研究用として、学習者用デジタル教科書が学校現場に配られた際には、現場の教員からはこれを授業でどのように使えばよいか分からない、という声も聞こえてきた。
本事例集は、学習者用デジタル教科書を学校現場でどのように活用していけばよいのか、といった視点から、実際に使用した経験などを踏まえて、各教科の教員らの活用事例を紹介している。同センターのホームページで公開しており、下記からダウンロードして利用可能。