武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(東京都西東京市)は4月22日、惺山高等学校(山形市)と相互に連携・協力することに合意し「アントレプレナーシップ教育に関する協定」を締結した。本協定締結に基づき、同学は、惺山高校商業科ビジネスコースとの合同授業の実施などを通じて、山形の起業人材の育成を推進する。
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部は2021年4月に開設し、これまで起業家の輩出や学生起業プレゼンイベントの開催、東京都と連携した海外スタートアップとのインターンシッププログラムの実施をはじめとするグローバルアントレプレナーの育成など、アントレプレナーシップ精神を持つ人材の育成に努めている。
一方の惺山高校は、2018年改訂の新学習指導要領で焦点を当てられている「探究活動」に取り組む中で、高校生活という限られた視点だけでは解決策がなかなか深まらないという課題を抱えている。そして高校生の地域課題解決の意欲を持続的な活動に変えるためには、「起業」を念頭にしたビジネスプランの作成等の具体的な取り組みが必要不可欠と考え、商業科ビジネスコースの授業「課題研究」の中で「アントレプレナーシップ教育」の実施することとした。
協定期間は2025年3月31日まで。協定に基づき、(1) 惺山高校商業科ビジネスコースとの合同授業(2) 惺山高校商業科ビジネスコース課題研究への助言(3) 各種イベントへの相互協力(4) その他、有益と考えられる事業への相互協力――に連携して取り組む。