徳島県鳴門市は、全小中学校18校へに学習eポータル+AI型教材「キュビナ」を導入、4月より活用を開始した。提供元のCOMPASSが発表した。
鳴門市では、子供たちの基礎学力を保障するために、安全・安心かつ多様な学びの場の充実を基盤として、基本的な学習・生活習慣の確立を図るとともに、子供たちの背景や特性・意欲等の多様性を前提に、ICTも活用しつつ、多様な子供たち一人ひとりに対応した個別最適な学び(個に応じた指導)を実現し、学力の確実な定着を図っている。
子供たち一人ひとりを主語にする学校教育を推進し、自制心ややり抜く力など、数値化して測定することが難しい非認知能力を伸ばしていくことも大切だという考えから、市では昨年度、市内の一部小中学校に試験的に導入し効果検証を実施。その結果、基礎学力向上等に効果がみられたことから、今年度から全市立小中学校18校(小学1年生~中学3年生)の約3,300人へ導入拡大し、指導の一環として利用することとした。
今回の導入にあたり、市教育委員会の三浦克彦教育長は次のようにコメントしている。
「鳴門市では、子供たちの確かな学力向上に取り組み、未来を生きる子供たち一人ひとりの可能性を伸ばすため、2023年度より「なると うずっ子 学力向上パッケージ」事業を始めました。キュビナの導入はその1事業です。2023年度は市内2中学校区の小・中学校においてモデル校実施し、2024年度より市内全小・中学校にキュビナを導入します。2023年度モデル校での効果検証は、低学力層の基礎学力向上等に効果がみられる結果となりました。今後、キュビナ活用による個別最適な学習環境を推進し、その効果を市内全域で大いに期待したいところです」。