レスポンは、同社が提供する「教育機関向けrespon(レスポン)」に、「クラス担任教員向け出席管理機能」を追加した。これにより教員は、担任クラスの学生が履修している全授業の出席状況や参加状況をすべて確認できるようになる。
「教育機関向け respon」は、専用のスマートフォンアプリと連動したリアルタイムアンケート・出席管理システムとして2015年にサービスを開始。多くの教育機関(大学、短期大学など)で利用されている。
学生は教員が respon で作成した出席確認やアンケートなどの「カード」を授業中に自分のスマホから提出。その提出情報はリアルタイムに教員のPC画面に表示される。教員は respon のカードを使って出席確認はもちろん、理解度確認やリフレクション(振り返り)、さらに小テストやレポートなども実施可能。授業を双方向化する効果もあるのが特長だ。
教員・学生の respon 利用履歴からは、様々な情報が取得できる。例えば、1人の学生に着目し、その学生が履修している全授業の respon の提出状況や respon による出席確認情報を見れば、その学生が真面目に授業を受けているのか、それとも出席が滞り、学校からドロップアウトする危険性があるのかを把握できる。
これまでも同社では、responご利用校の職員向けに、こうした「respon提出・出席状況」のデータを出力する機能を提供している。特定の学生のデータを検索・出力したり、「留学生」「2024年度入学者」といったグループごとに「respon提出・出席状況」を一括出力したりできる機能だ。
昨年6月、ドロップアウトの危険性がある学生を表示・通知できる支援機能「ドロップアウト事前検知機能」をリリースすると、多くの反響とともに、利用校からの「職員だけでなく担任教員も、学生の respon提出・出席状況をきめ細かく管理できるようにしたい」という声があがった。そこで、利用校にインタビューを重ねて本機能の開発を行い、今回の新機能搭載に至ったという。
大学にも、高校のようにクラスを設定している学校は多い。主に語学等の必修科目によってクラス分けされ、クラス担任の教員も選任される。
今回リリースする新機能では、respon のシステム管理を担当する職員が、responシステム内にクラスの学生と担任教員を設定する。この設定が完了すると、クラス担任の教員は自分が担当していない授業も含めて、クラスの学生が履修するすべての授業の「respon提出・出席状況」を毎日確認することが可能となり、システム管理を担当する職員と同じレベルの情報を、自分が担任するクラスの学生に限って閲覧可能になる。
クラス担任教員は、定期的にこれらの情報を確認することで、授業を休みがちな学生を素早く探し出し、必要によりホームルーム等の対面機会を利用してケアやフォローを行うことができる。また、職員もシステム管理画面から同様の情報が取得できるので、担任教員と職員による二重のチェックできめ細かく学生をサポートすることができる。
この機能のリリースに合わせて、50名以下のクラスは、システム管理者画面で無制限に追加できるようになる。