チエルは3月21日、語学学習支援システム「CaLabo MX」をVer.5.0に、オンライン授業支援システム「CaLabo Online」をVer.4.0に、それぞれバージョンアップしたと発表。
本バージョンアップではAIを使った新機能を搭載し、学習者の英文スクリプト要約を教員に代わってAIで評価できるようになった。これにより学習者は自分のペースで繰り返し英文要約を学べるようになる。また、教員は添削業務などが効率化され、働き方改革にもつながる。
今回のバージョンアップでは、ユーザーの教員や学校関係者から、語学学習に関する様々な要望を取り入れた。中でもリクエストが多かった3つの新機能を紹介する。
「CaLabo MX」の新アクティビティ「英文スクリプト要約」は、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure OpenAI Service」を活用し、英文スクリプト要約を診断してもらう機能。学習者が入力した英文要約に対し、AIが評価と適切な例文を出す。
大学入試 一般選抜の英語の外部検定で多くの受験生が活用する実用英語技能検定(英検)では、2024年度から2級以上の級のライティングに「要約問題」が追加される予定。学習者は「CaLabo MX」のスクリプト要約機能を活用することにより、好きな時間に、好きな場所で練習できる。
一方、英語教員は、学習者が自分のペースで繰り返し要約問題を解くことができるため、英検のリニューアル対策業務の負担軽減が期待できる。
「CaLabo MX」は、ノートPCやスマホなど可搬性のあるモバイル端末を利用したMALL型システム。学習者は学校での授業中はもちろん、自宅・移動中も自分の伸ばしたい語学を学ぶことができる。
今回、学習者の「CaLabo MX」画面をレスポンシブルデザイン対応にしたことで、使用している端末の画面サイズに適切なUI(ユーザーインターフェース)となった。モバイル端末やスマホ(iPad/iPhone/Android)で学習しても、スクロールや各種ボタンが押しやすいなど使い勝手がさらに向上した。
また、視覚障害者などの利便性向上を目指して、「CaLabo MX」をTab、十字キー、Enter(Space)といったキーボード操作および「スクリーンリーダー」操作で完結できるようになった。視覚障害者などはイヤホンなどを使いながら、音声ガイドに沿って「CaLabo MX」で学習できる。
「CaLabo MX」では、1回のシート配布で複数名を評価できる。評価結果の画面には、各発表者のクラス平均評価点や教員評価点が一覧で表示されるので、1つの画面をチェックするだけで各発表者がどのように評価されているのか把握することができる。
「CaLabo MX」の評価シートは発表した学習者にもメリットがある。クラス全員の評価が終了した時点で、学習者本人も即座に結果を確認。自分の英語プレゼンテーションは他の人にどう見えたのかがすぐに分かるので、苦手分野の克服など次の学習目標が立てやすくなる。