個別指導の学習塾「明光義塾」を全国展開する株式会社明光ネットワークジャパンは、小学4年生~中学2年生の子供を持つ全国の保護者850人を対象に、「小中学生のスマホ・タブレット活用についての実態調査」を実施、3月22日、その調査結果を公表した。
調査結果によると、2024年度から導入されるデジタル教科書について、約6割の保護者が「知らない」と回答しているが、知っていると回答した保護者の7割以上がその学びに期待を寄せていることがわかった。
小学4年生~中学2年生の子供を持つ保護者850人を対象に、子供が所有しているデジタル端末について質問したところ、最多回答は「スマートフォン(69.5%)」、次に「学校のタブレット端末(49.2%)」(※1)、「家庭のタブレット端末(34.4%)」と続いた。
(※1)学校が提供しているノートPCや、学校以外への持ち出しを禁止しているタブレット端末は含まない。
子供がスマホ・タブレット端末を使用することに不安を感じるか質問したところ、72.6%が「不安を感じる」(不安を感じる:21.3%、どちらかというと不安を感じる:51.3%)と回答。
また、子供のスマホ・タブレット端末使用に不安を感じると回答した617人を対象に、どのような不安を感じているか質問したところ、最多回答は「スマホ・タブレット端末への依存(44.2%)」、次に「視力の低下(35.5%)」「有害コンテンツに触れる(25.6%)」と続く。
次に、子供が学校提供のタブレット端末を所有していると回答した418人を対象に、学校提供のタブレット端末について、学校側からのルールがあるか質問したところ、75.6%が「ルールがある」、12.0%が「ルールがない」と回答した。
また、学校側からのルールがあると回答した316人を対象に、どのようなルールか質問したところ、最多回答は「利用アプリの制限(58.2%)」、次に「閲覧制限(57.0%)」「SNSの利用禁止(51.3%)」と続いた。
文部科学省は、2024年度より小学5年生から中学3年生の「英語」の教科書をデジタル教科書として先行導入する方針を決め、その他の教科については、学校現場の環境整備や活用状況等を踏まえながら段階的に提供するとしている。また、当面の間はこれまでの紙の教科書を使用しながら、必要に応じてデジタル教科書を併用していくことになっている。
調査では、2024年度より導入されるデジタル教科書について知っているかも聞いた。その結果、40.1%が「知っている」(知っている:16.8%、どちらかというと知っている:23.3%)、59.9%が「知らない」と回答した。
また、デジタル教科書を知っていると回答した341人を対象に、デジタル教科書で学ぶことについてどのように感じているか質問したところ、73.7%が「期待している」(期待している:23.8%、どちらかというと期待している:49.9%)と回答している。
【調査概要】
有効回答数 小学4年生~中学2年生の子供を持つ全国の保護者850人
調査期間 2024年3月4日~3月8日
調査方法 インターネットリサーチ調べ