伊藤忠商事は業界で初となる、リユース学生服および学用品を次世代にリレーで繋ぐCtoCプラットフォーム「学リレ」を立ち上げ、2024年春から全国の小・中・高等学校の在学生を対象にサービスを開始する。
■社会的な背景を受けて高まるリユース学生服や学用品の需要
近年、原材料費や物流費の上昇を受けた学生服価格の値上がりなどの社会背景や環境配慮、サステナビリティ意識の高まりといった価値観の変化により、リユース学生服および学用品の新たな流通網が求められている。一方、リユース学生服の売買は在学生が着用する目的以外での購入を防ぐため、既存のCtoCプラットフォームでは一般的に禁止されているため、地域間での取組や一部の学生服リユース店での取引に限られていた。
■「学リレ」の概要
「学リレ」はリユース学生服および学用品をリレーのように次世代に繋ぐことができる、CtoCプラットフォーム。2020年から伊藤忠商事が展開している学用品ECプラットフォーム「学校生活」(※1)のセキュリティーシステム(※2)を活用。匿名性を担保した上で学校関係者以外に流出することなく、同じ学校に所属する生徒の保護者間でリユース学生服および学用品を売買することができる。新入生のみならず、在学中のサイズ変更などの需要にも対応し、リユース学生服・学用品市場の活性化に取り組む。
■家庭での経済的な負担を抑え、持続可能な社会づくりに貢献
伊藤忠商事は不要になった学生服や学用品を次の世代に継承することで家庭での経済的な負担を抑える。あわせて資源の有効活用による循環型社会を実現し、企業理念である「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の「三方よし」の持続可能な社会づくりに貢献する。
※1 学生服ECプラットフォーム「学校生活」の立ち上げについて
※2 「学校生活」は2020年に伊藤忠商事が開始した学用品ECプラットフォームであり、学用品販売システム、学用品販売方法および学用品販売プログラムの特許を取得している。(特許第7116152号)