NTTドコモは、全国の3歳から中学生までを対象にした「初めてだって、楽しめる!」をコンセプトにしたプログラミングコンテスト「第1回ドコモ未来ラボ」の最終審査・表彰式を3月9日に実施した。
当日は、最終審査に進んだ15人が自らプレゼンテーションを行い、作品のポイントや発明にかける熱い思いなどをアピール。厳正な審査の結果、グランプリは小学校4-6年生の部 阿部洸和さんに決定した。
「ドコモ未来ラボ」は、子供の夢や未来の応援を目的とした新しい取組み「ドコモ未来プロジェクト」の一環としてスタート。初開催となる今年度は「未来の新発明」をテーマにプログラミング作品を募集し、1,195作品の応募があった。
第1回のグランプリは、小学校4-6年生の部最優秀賞の阿部洸和さんの作品「AIトラックと空飛ぶ物流基地「スカイベース」」。2024年物流問題の解決をテーマにした作品だ。
審査員は「いろいろな角度から考え、組み立てて解決策を導き出した着眼点・発想力がすごい」と高く評価。栗山浩樹氏(ドコモ代表取締役副社長)は、「将来のサービスを支えるようなプログラミング・アプリケーションなど、これからもいろんな発明をしていただければ嬉しい」と、未来への期待感あふれる作品の魅力に評価した。
阿部さんは「最優秀賞だけでも嬉しいのに、グランプリなんて。とてもうれしいです!」と受賞の喜びを語った。
作品名:「AIトラックと空飛ぶ物流基地「スカイベース」」
使用言語:Scratch
作品概要:トラック運転手の負担を軽減する、AIシステムとドローン物流基地
「ニュースで物流の2024年問題を知り、その問題を解決するためのAIトラックシステムと空飛ぶ物流基地を作りました。工夫した点は、人もモノもルートも最適化するために、生物の進化の仕組みを真似た遺伝的アルゴリズムを活用してみたことです。」
審査員コメント:2024年問題に対して、アルゴリズムで解決しようとした発想力がすごい。またソースコードを見ても、とても驚きました。スカイベースというネーミングセンスも素晴らしく、技術もセンスを持ち合わせた作品でした。
今回、「未来の新発明」にあわせて様々な作品の応募があった。中には「居眠り運転防止」や「置き配BOX」など、生活に身近な問題に対して斬新なアイデアで解決するような作品も多く見られたという。
またAIやメタバースなど、近年注目されているデジタル技術を取り入れた作品も見られ、子供たちの柔軟な発想がうかがえる作品が多く集まったという。