栄光ゼミナールはこのほど、小中高校生の保護者を対象に実施した「小中高生のICTスキルに関する調査」の結果を公表した。調査は、1月6日~1月16日に、栄光の教室に通う小学1年生~高校3年生の子供を持つ保護者を対象にインターネットを介して実施。回答者数は2443人。
小学1年生~高校3年生の保護者に、パソコン・タブレット端末・スマートフォンについて、学校や自宅を合わせた、子供の使用頻度を聞いた。いずれのICT端末においても、「ほぼ毎日」が保護者全体で最も多い回答となり、子供が日々ICT端末に触れていることが分かった。
端末ごとにみていくと、パソコンはタブレット端末・スマートフォンと比べると使用頻度は低いものの、子供が「ほぼ毎日」使用していると回答した割合は、小学生保護者の33.3%、中学生保護者の39.2%、高校生保護者の37.6%となった。
タブレット端末は、小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者いずれも50%超が「ほぼ毎日」と回答し、特に小学生保護者はその割合がパソコン・スマートフォンと比べて高かった。スマートフォンは、中学生保護者の89.9%、高校生保護者の97.3%が「ほぼ毎日」と回答し、パソコン・タブレット端末と比べて非常に高い使用頻度であることが分かった。
【タイピング】【文書作成】【表やカレンダー・計画表などの作成】【数式や関数を使った計算】【プレゼンテーション資料作成】の5つのICTスキルについて、現在の子供の程度を聞いたところ、タイピングについて、小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者いずれも「一人でスムーズにできる」が最も多く、特に高校生では65.4%にのぼった。
5つのICTスキルについて、保護者自身と子供を比べて、どの程度できるかを聞いた。いずれのICTスキルも、「自分(保護者)の方ができると思う」という回答が最も多かったが、プレゼンテーション資料作成については、中学生保護者・高校生保護者が「子供の方ができると思う」と回答した割合がそのほかのICTスキルよりも割合が高かった。
また、高校生保護者の半数以上が、タイピングとプレゼンテーション資料作成のスキルは、保護者と子供は同程度あるいは子供の方ができると思っていることが明らかとなった。
子供がICTスキルを習得した手段について保護者に聞いた。小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者いずれも、「学校の授業で習得した」が最も多く、約9割にのぼった。次いで、「子供が自力で習得した」「保護者が教えた」という回答が多かった。
高校の「情報科」について、保護者がどのような情報を知っているかを聞いた。高校1・2年生は学習指導要領の新課程で履修していることなどもあり、高校生保護者の情報科に関する知識はいずれも高かった。特に、2022年度より学習指導要領で情報Ⅰ・Ⅱが新設されたことや、来年1月の大学入学共通テストに情報Ⅰが導入されることは6割超の高校生保護者が「知っている」と回答した。
一方で、小学生保護者・中学生保護者は「知っているものは一つもない」という回答が最も多かった。