日研トータルソーシングは、2月13日、14日の2日間にわたり、熊本テクノセンターにて、熊本県の県立高校の教員21人を対象に、教員向け半導体研修を実施した。
同社は昨年3月、熊本テクノセンターを「半導体教育」に特化した研修施設として拡張移転し、主にエンジニアの育成に取り組んでいる。11月から今年1月にかけては、熊本県教育委員会と連携し、県立玉名工業高等学校の生徒を対象に、企業訪問やエンジニア派遣実習を実施した。
そうした産学連携を進める中で、熊本県教育庁より半導体関連産業の進路指導に対する要望を受け、今回の教員向け半導体研修の実施に至ったという。
2月13日の研修には県内高校の教員10人が参加。遠山センター長より、半導体業界の役割・動向などについて説明を受けたあと、同センターで実施している研修内容や研修設備を見学した。また、半導体製造業務の基礎となる、半導体装置の維持管理業務の実習を実施した。
今回の高校教員向け実習は、同社としては初の試みだという。担当者は次のように述べる。
「今回は熊本県教育庁から、「進路」に対しての指導希望を頂き、当社初の高校教職員向けの実習を実施したが、参加した教職員からも、生徒への半導体産業への説明方法や、就職時に必要な技術などの質問を頂き、半導体関連産業への強い関心を感じた。弊社の熊本テクノセンターでは、教職員向けの研修や高等学校への実習の他、年間約200名に、半導体研修を実施しており、今後も質の高い半導体人材を多く輩出できるよう、産学連携の取り組みを強化していきたい」。