茨城県常陸太田市では、今年度の健康度判定業務に、体力テストデジタル集計アプリ「ALPHA」(Pestalozzi Technology)を導入した。
同市では、行政情報アプリの導入やデジタル通貨の推進をはじめとした市民サービス等のデジタル化を推進している。教育面においても、学習効果の向上に向けて、ICT化に向けた環境への対応を進めており、2022年度から市内小・中学校全15校において、これまで手作業で行っていた体力テスト手続きをデジタル化するためのシステム「ALPHA」を導入、2023年度は小学生1,710人、中学生860人がタブレット端末を用いた体力テストを実施した。
「ALPHA」はPC、タブレットなど端末を問わず体力テスト計測・集計・分析することができるアプリ。現在の体力テストでは児童生徒が紙に記録を記入してデータ化をする、教職員がExcelに転記をするなどアナログな方法で実施されているが、本アプリでは1人1台のタブレット端末を活用することで、デジタルで簡単に測定・集計や分析が可能となる。主な特長は以下のとおり。
従来の方法では、児童生徒が記録用紙に手書きで自身の記録を記入していた。これに対し、本アプリでは児童生徒用ページで児童生徒が自身で入力したり、教員用ページから一斉入力ができる。
紙での体力テストでは結果がデータ化され、総合評価や得点などがわかる結果票が返ってくるまでに数週間はかかる。本アプリでは、リアルタイムで結果が反映されるほか、お手本動画・結果に対する動画でのフィードバックがあるので、児童生徒の学びのきっかけとなる。
データ化や発送の時間がかからないので教育委員会への提出ギリギリまで体力テストを実施できる。現場では本アプリに体力テストの結果を入力するだけで、教育委員会への提出データを作成する必要がない。
インストール不要のWebアプリなので、使用する端末やブラウザの種類を問わない。GIGAスクール構想で導入した端末そのまま使用が可能。