山手学院中学高等学校(神奈川県横浜市)は4月より、中学1年から高校1年に、AI技術を駆使した発話支援サービス「ELSA Speak(エルサスピーク)」を導入する。提供元のELSAが発表した。
同校では、中学3年時に「オーストラリアホームステイ」、高校2年時には卒業必修単位として「北米ホームステイ」に当該学年の生徒全員が参加することから、英語学習に高い目的意識を持って入学し、日々学習に取り組んでいる生徒が多い。
ELSA speak を導入することとなった一番の理由は、授業内においても家庭でも、生徒が能動的にスピーキングの練習ができることで、教員が生徒の学習状況や達成度をダッシュボードで把握できることも大きな利点となったようだ。英語学習の個別最適化を図る上で、最も適したアプリだと判断し、来年度からの導入を決めたという。
本アプリ導入にあたり、同校英語科の2人の教諭はそれぞれ次のようにコメントを寄せている。
「教科書本文の音読練習に際してELSA Speakを利用し、主に二つの成果を実感しています。まず、生徒一人一人が発音・アクセント・イントネーション等に対するフィードバックを即座に受け取り、自分自身の発話の弱点を具体的に知る機会を得られることです。これによって、集団授業では困難である個別最適化された発話トレーニングが実現しています。
次に、発話に対するスコアが表示されるため、生徒たちはより高いスコアを目指して、無意識のうちに丁寧に、そして繰り返し音読練習をするようになりました。
結果として、発音トレーニングとしてだけでなく、フレーズや構文の内在化が促進されるような効果も期待できます。今後はELSA SpeakのAI機能を用いたスピーキング対策にも取り組みたいと考えています」(深間内謙介教諭)
「ELSAパイロット版を使用し、生徒の発音に対する意識がとても高まりました。的確でわかりやすいアドバイスと、数字での達成値をもらえることは、大きな励みとなったようです。
授業内のコーラルリーディングでも、よく聞いて発音しようという気持ちが格段に上がり、生徒同士で発音を教える様子を目にすることも増えました。
来年度の正規導入に伴い、生徒のモチベーションが更に向上し、自ら学ぼうという姿勢が育っていくことを期待しております」(高橋貴子教諭)
ELSA(English Language Speech Assistant)は英語をより正しく、自信を持って話せるようになるためのAIパーソナルコーチアプリ。2015年にGoogleのAI投資部門から出資を受けて以来、100カ国以上の4000万人のユーザーに利用されており、世界のAI企業100にも選ばれた独自の音声認識技術により、学習者は個人のスピーキングの弱み(発音・アクセント・イントネーション・流暢さ・語彙力・文法)を特定し、短期間で改善することができる。
ELSA