慶應義塾体育会矢上部硬式庭球部の発田志音コーチ(研究当時、慶應義塾大学法学部4年。現在、東京大学大学院法学政治学研究科在学中、東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センター協力研究員)をはじめとする、慶應義塾体育会矢上部硬式庭球部の研究グループは、学生団体によるICTを活用した効果的な広報戦略を検証、1月30日、その内容を公表した。
本研究は、同部が新型コロナウイルス感染症拡大下の2020年度および2021年度に実施したICTによる広報戦略効果を、新入生が入部する決め手となった要素に着目して分析したものだ。
入部の決め手となった要素として、「充実した練習環境」と「学業との両立」が上位に登場しました。その要素を知ったきっかけの割合は、「知人から聞いて」の58.7%に次ぎ、旧「Twitter」で39.1%、「公式ホームページ」で15.2%、「Instagram」で13.0%などと続く。
同グループによれば、これまで、学生団体によるICTを活用した効果的な広報戦略に関する学術的研究は国際的にもほとんど行われてこなかったという。今回の研究成果は、そのような状況に一石を投じ、学生の課外活動のさらなる充実に向けた、効果的な広報戦略手法の確立につながる、としている。
本研究成果は、昨年12月26日に、国際学術誌『ITF Coaching & Sport Science Review』に掲載された。
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