公財・山田進太郎D&I財団は、昭和女子大学附属中学校と連携し、STEM分野に焦点を当てた、中学生向けの職業探究プログラムの実証実験を兼ねたオンラインイベントを昨年12月に同中学校の2〜3年生を対象に実施、272人から回答を得た調査結果を公表した。
今回の調査では「学校において全員参加の形で、かつ、登壇者や協力する企業への負担が比較的軽減されやすいオンラインで、理系の女性ロールモデルが登壇する理系体験を提供することでどの程度、生徒のSTEM分野の学びや職業への興味関心が変わるか」を検証するために、同学校の生徒・教員とSTEM分野で活躍する女性ロールモデル3人の協力を得て、STEM分野の職業を探究するオンラインイベントを実施し、事前と事後の2回、アンケート調査を行い、意識の変容等を分析した。
本プログラムを実施後、STEM系の職業に就くことに関心を持つ生徒(関心度が5段階のうち、4-5と回答した)の割合は、実施後に約3倍に増えた。特に、「女性に向いている」(約9倍増加)、「親しみやすい」(約4倍増加)の2項目で大幅なイメージの改善が見られた。
教員アンケートの結果から、オンライン実施により、国内・海外問わず多忙な講師に依頼が可能となったことや、一度に多くの生徒が参加できたことが評価された。
一方で、オンラインでは講師の熱量が伝わりづらいことや集中力を保つのが難しいなどの課題もあり、登壇者との質疑応答時間を増やすなど、より双方向性の高い授業とするための改善点や、同様の取り組みを継続することの重要性も示唆された。
本調査の完全版は、財団公式サイトで公開している。
日 時 2023年12月12日(火)13:00〜15:00
実施方法 Zoom配信
対象者 昭和女子大学附属中学校の2年生および3年生
登壇者
イベント内容