2024年1月の能登半島地震で被災した、石川県、富山県、福井県、新潟県の学術・教育機関などに対し、丸善雄松堂㈱は1月25日より国内最大級の電子図書館サービス「Maruzen eBook Library」(以下:MeL)を通じ、賛同を得た出版社の電子書籍を無償で配信する。
■震災により多大な被害を受けた教育関連施設
能登半島地震の影響により、多くの学術・教育機関の図書館で、書籍の落下、書架の倒壊、窓ガラスや壁の損害によって臨時休館を余儀なくされていることが確認されている。また、通学ができない児童生徒も数多くいるなど、学びの環境を提供することが急務となっている。
■電子書籍を期間限定で無償配信
多岐にわたる迅速な支援が求められる中、丸善雄松堂はインターネット通信環境があれば、PCやスマートフォンで専門書へアクセス可能な電子図書館サービス「MeL」の特性を活かし、児童生徒が少しでも学びの機会を確保できるよう、賛同を得た出版社の電子書籍に限り、期間限定で無償配信を行うことを決定した。
■困難な期間でも学びの継続を
丸善雄松堂が展開する国内最大級の電子図書館サービス「MeL」は国内最大規模の導入機関数と提供コンテンツ数を有し、多くの研究者・学生・企業・市民から高い評価を得ている。今回の支援は地震によって学術・専門書籍へのアクセスが難しくなった学生や研究者への支援であり、困難な期間においても、試験や論文執筆、資格取得など日常と変わらない学びの継続をPCやスマートフォンからでも実現できるための支援となる。
■多くの出版社の賛同により実現
被災した児童生徒への学びの支援は、地域の復興だけでなく、若者たちの未来にも直結する。今回の支援内容は多くの出版社からの協力と賛同をもとに実現した支援となる。被災地の復興状況を注視しつつ、対象期間は新学期を迎えて一定程度落ち着くまでの2024年6月末までとなる。
※賛同出版社一覧(1月24日16時現在、以降も随時更新予定)
【Maruzen eBook Library(MeL)について】
Maruzen eBook Library は丸善雄松堂が開発・運営し、学術書籍に特化した電子書籍を提供する日本最大の学術・研究機関向け配信プラットフォーム。2024年1月現在、国内・海外の出版社 380 社以上・計16万タイトルを超える電子書籍を取り扱い、大学図書館をはじめとする国内外の教育・研究機関・約1000機関で利用されている。充実した検索・閲覧機能のほか、読み上げ機能、動画配信機能、リクエスト機能なども備え、より高いアクセシビリティを実現している。