アライドテレシスはこのほど、スイッチ/Wi-Fiルーター/ルーター製品のファームウェアである「AlliedWare Plus」を、「同 Ver.5.5.3-2」にバージョンアップした。
今回のバージョンアップで、マイクロ秒単位の高精度な時刻同期を可能とするPTP (Precision Time Protocol) トランスペアレントクロック機能と、複数台のスイッチを仮想的に1台のスイッチとして動作させ負荷分散と冗長化を実現するVCS機能を併用したネットワーク環境の構築が可能となり、障害に強い安定したネットワークの整備をサポートする。
【対象製品】x530Lシリーズ、x550シリーズ、AT-SBx908 GEN2。なお、別途専用ライセンス(AT-x530L-FL01、AT-x550-FL01、AT-SBx908G-FL01)の購入が必要となる
本ファームウェアバージョンアップで、ネットワーク機器の設定情報を取得・更新するための標準プロトコルNETCONFおよびHTTP ベースの通信プロトコルRESTCONFをサポート対象とする機器が追加となる。従来のSNMP管理に比べ柔軟となり、管理者の運用負荷やコストの削減が可能。
【対象製品】「AlliedWare Plus」OS搭載の製品
法人向けWi-Fiルーター「AT-TQ6702 GEN2-R」で、認証機能やUTM機能の拡張により利便性と安全性が向上し、トラフィック制御機能やファイアウォール/NATの最大セッション数の拡張などにより柔軟な安定したネットワークの構築が可能となる。
Webブラウザーから無線LAN利用者の認証を行うキャプティブポータルにウォールドガーデンと外部認証方式が追加され、認証の利便性と自由度が向上。
ネットワークを流れるトラフィックのパケットデータを用いて、200種類以上のアプリケーションを判別するnDPI機能と特定のURLに対して接続の許可/拒否を設定しアクセス制御を行うURLフィルター機能をサポート。これにより、外部からの脅威や社内からの情報漏えいなどを防ぐことが可能となる。
設定されたポリシーに基づいてルーティングを実装するポリシーベースルーティングとトラフィックの負荷を分散させるSD-WANロードバランス機能をサポート。これらの機能により、通信経路やトラフィックの負荷分散をコントロールすることで柔軟な安定したネットワーク環境の構築が可能となる。
ファイアウォールとNATのセッション数を最大10万まで対応できるようになり、ネットワークの拡張性と柔軟性が向上。
【対象製品】AT-TQ6702 GEN2-R
現在、順次サービス終了が進む3G回線の停波に向け、USBドングルを利用したモバイル通信に対応の当社製ルーター製品において、通信方式を【Auto/3G固定/4G固定】から手動選択できるよう対応した。本設定によって、キャリアの3Gサービス提供が終了した後も通信に支障をきたすことなく継続して機器の利用が可能。
【対象製品】AT-AR4050S、AT-AR3050S、AT-AR1050V
NFV-APLシリーズなどの対象製品において、ログデータの保存サイズを最大値250MBまで拡張し、より長期間の保存を可能とした。
【対象製品】NFV-APLシリーズ AT-AR4000S-Cloud、AMF Plus Could
AlliedWare Plus Ver.5.5.3-2の他に、次のファームウェアバージョンアップにより対応となる。
NFV-APLシリーズパッケージバージョン Ver.1.9.1、AT-AR4000S-Cloud Ver.5.5.3-2
・FWダウンロードサービス:2024年1月10日以降
今回のバージョンアップで追加・拡張したその他の機能やサポート範囲などの詳細については、こちらのリリースノートで確認できる。<バージョン名>AlliedWare Plus Ver.5.5.3-2、Device GUI Ver.2.16.0、NFV-APLシリーズパッケージバージョン Ver.1.9.1、AT-AR4000S-Cloud Ver.5.5.3-2