一社・未踏は、独創的なアイデアと卓越した技術を持つ17歳以下のクリエータ向け支援プログラム「未踏ジュニア」を2016年度から毎年実施している。
2023年度の未踏ジュニアでは、採択したプロジェクトを約6カ月間にわたって支援し、各クリエータがその成果を発表するイベント「成果報告会」を11月3日に東京大学で開催した。中でも特に顕著な成果があったと認められた12人のクリエータを「未踏ジュニアスーパークリエータ」として認定し、このほど公式Webサイトで公開した。
プログラミング教育の普及を背景に、IT技術への高い関心と技能を持つ若者が増え、そういったクリエータをさまざまな角度から支援し、広く活躍できる場を提供する価値が高まっている。
25歳未満を対象とした経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の人材育成プログラム「未踏IT人材発掘・育成事業」では、起業家・研究者などの突出したIT人材を数多く輩出している。一方で、大学や研究室などの環境を活かしてプロジェクト提案書を洗練できる大学生・大学院生に比べ、そうした場を身近に持ちづらい小中高生は、応募件数・採択件数ともに少ないことが課題となっていた。
そこで同法人は2016年、対象年齢を17歳以下に引き下げたジュニア版の未踏IT人材発掘・育成事業プログラム「未踏ジュニア」をに立ち上げ、ソフトウェアやハードウェアの開発に意気込む若いクリエータ支援を開始、これまでに110人以上のクリエータを採択・支援してきた。今年度は110件の応募から14プロジェクトが採択された。
未踏ジュニアに採択されたクリエータは、メンターや同期・先輩クリエータと技術相談しながらプロダクトを開発していき、その成果を「成果報告会」で発表する。
2024年度の未踏ジュニアについては、2024年3月ごろに募集を開始する予定だ。募集から採択までの流れ、応募方法などはこちらで確認できる。