芝浦工業大学は12月1日、学生生活に役立つアプリ開発を担う「アプリエンジニア」の学内公募を開始した。
学生からアプリエンジニアを採用することにより、学生目線で学生生活のニーズに対応したアプリ開発が可能となる上、採用された学生が卒業後のエンジニアキャリアに役立つ能力を習得できる教育的効果も期待される。さらに、学生が職員と同じ現場でアプリ開発を行うことから、同学が推進する「教職学協働」の一事例としても注目される。
同学では、学生が自主的に作成していた、学生生活に必要な情報(時間割や課題など)に簡単にアクセスできるアプリを大学公式アプリとするために、作成した学生を昨年11月に開発アルバイトとして採用し、職員と一緒にアプリの開発を進めた。
そのアプリが、今年4月に公式版アプリ「ScombApp」としてリリースされると、その利便性が学生たちの間で話題となり、11月23日時点で累計8,000ダウンロード以上を記録しているという。
アプリを利用した学生からは「お知らせや課題、提出物を手軽に確認できるところが助かる」「課題の締め切りの通知が来るのが嬉しい」「時間割がすぐ確認できる」といった声が聞かれ、学生によって開発されたアプリが、学生生活をサポートするツールとして有効的であると判断された。
また、この開発を担当した工学部情報通信工学科4年佐藤衡平さん、乙戸慎太郎さんは、アプリ開発のスキル向上はもちろん、エンジニアとしての仕事の達成感・やりがいを感じており、アプリエンジニア採用の多角的な効果が認められました。
上記の成果から今回、採用枠を増設し「アプリエンジニア」2人を追加募集することとした。採用された学生は、Scomb Appの保守運用に加え、学内の会議室や教室などの施設予約が可能なアプリの開発等に従事する予定だという。