日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所(理研)と、本の可能性を追求する編集工学研究所による「科学道100冊」プロジェクト。書籍を通じて、科学者の生き方や考え方、科学のおもしろさや素晴らしさを届けることを目指し、毎年選りすぐりの100冊を紹介している。シリーズ第7弾となる今回は、これまでの「科学道100冊」シリーズを総括した「傑作選」を発表した。
2017年にはじまった「科学道100冊」プロジェクトは、全国の書店・図書館・教育機関でフェアを展開し、多くの人に科学の良書との出会いを提供してきた。2019年からは中学生・高校生を中心とした幅広い層に対して、科学の多様な魅力を継続的に伝えるべく、毎年恒例の企画としてリスタート。毎年全国約500か所の図書館・教育機関・書店などで「科学道100冊フェア」が展開されている。
2020年10月には、それまでの取り組みが評価され、2020年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。
これまで発表してきたシリーズ6企画(計450冊を紹介)の総括として、「時代を経ても古びない良書100冊」を選出。理研の研究者と職員にアンケートを実施して決定したオールタイム・ベスト100だ。
科学者の生き方や想像力を学べる本から、宇宙、動物、脳科学、数学など各分野の名著、さらに人工知能や火星移住、遺伝子操作などの旬なトピックまで。多様な入り口から科学の楽しさを伝える本を選出した。本のジャンルも、絵本やマンガ、エッセイ、写真図鑑、SFなど、気軽なものからチャレンジングな専門書まで幅広い。
科学道100冊公式サイトですべてのラインナップを見ることができる。1冊ずつの紹介文や、科学者の推薦コメントも掲載している。
現在、「科学道100冊 傑作選」フェアを開催したい図書館・教育機関・各種団体を募集している。参加を希望する団体は、公式サイトから申し込める。ポスターやチラシ、大見出しなどをダウンロードして使用可能。参加条件など詳細は「科学道100冊」公式サイトの問い合わせページを確認のこと。※傑作選のブックレットはない。
◆問い合わせ先
編集工学研究所 科学道100冊担当
e-mail:info@kagakudo100.jp