デジタルアーカイブ構築と教育事業を手がける誠勝は11月30日より、デジタルアーカイブ用スキャナー販売サービス『文化財ICTの誠勝』の新サービスとして、大判製本図面にも対応したブックスキャナーのレンタルサービスを法人・教育機関向けに開始した。
A1のような大判サイズの製本図面、古書・研究論文にも対応したブックスキャナーを、必要な時だけ短期間レンタルすることができる。機種により最短7日〜レンタルが可能。
同社ではこれまで約5,000社の企業・団体の電子化に対応してきたが、ユーザーから依頼を受ける史資料には、原本が1冊しか残っていないために外部に持ち出せない貴重な古書や、設計図、絵図、大判サイズの製本図面など、通常のスキャナーでは対応できないものが含まれることも珍しくない。
また今年4月の改正博物館法施行、続く6月の改正著作権法施行にともない、学芸員・司書を目指す学生等に対して、史資料の電子化・およびその活用スキルを身につけるためのカリキュラムを検討中の教育機関も増加している。
こうした背景を受け、従来のスキャナー販売サービスに加え、専門的な史資料にも対応可能な高機能スキャナーを、必要な時に必要な期間だけ、最小限の費用で利用できるレンタルサービスを提供開始するに至ったという。
Avision社（※）製。書籍を裁断せず原本の形のままスキャン可能な非破壊スキャナー。内綴じ2mmまでエッジが入り込めるので、書籍ののど（綴じてる側の端）奥ギリギリまでスキャンできる。同梱するソフトウェアにはスキャン画像の自動補正機能もあり、OCR処理・傾き補正・色彩補正など画像処理ソフト並みの機能が搭載されている。
※AVISON社は業務用ミドルクラスのスキャナー販売実績で世界No.1の製造・販売企業。同社製品は世界の政府機関や企業で利用実績を持つ。誠勝は日本で唯一のAvision社正規代理店
Image Access社製の非破壊スキャナー。A1～A3までの書籍、図面製本や地図にも対応している。書籍を開いた状態でスキャンできるクレードルを搭載し、原本史資料の負担を最小限にしたスキャンが可能。
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