リクルートが提供するオンライン学習サービス『スタディサプリ』は、2024年春、到達度テストをCBT(Computer Based Testing:コンピュータ使用型試験)化した「スタディサプリ 到達度テスト web」サービスを提供開始する。
「スタディサプリ到達度テスト」は、『スタディサプリ』が高校向けに提供するサービスの一つで、日々の授業で学んだ知識・技能に関する問題が網羅的に出題される絶対評価型のテスト。本テストを通して生徒一人ひとりのつまずきを単元レベルで把握し、その結果を受けた個別最適な学習提案により、個々の苦手を克服することが可能になる。2016年の提供開始以来、個別最適学習を促す基盤の一つとして浸透し、2022年度は全国の高校生の約1/4にあたる約80万人が受検した。
これまで到達度テストは紙での運用だったが、高校生への一人一台の学習端末整備も整い、現場教員からの要望も増えたことから、CBT版の提供開始に至った。
CBT化により、テスト受検後の結果返却に係る期間はこれまでの約3週間から最短で翌日に短縮可能となる。そのため、生徒は記憶が新しいうちに自身のつまずきを把握し、結果を受けて配信される個別最適な課題で学び直しを実施することができる。結果、学習のサイクルは高速化され、基礎学力の早期定着につなげることができる。
一方で教員にとっては、紙での運用で発生していたテスト用紙の仕分け、配布、回収、返却の業務が削減されるため、日々の業務効率化につながる。
2023年度、先行受検として31校の高校にてWeb受検を実施した。
実施後の生徒アンケートではWeb受検の良かった点について、「採点結果が早くわかる」34.0%、「紙入力より回答しやすい」31.8%という結果だった。
教員からは「紙テストの仕分け、配布、回収の業務が軽減された」や「生徒にすぐ結果フィードバックと学び直しの指導ができる点が嬉しい」との声が寄せられたという。