トモノカイは、LINEヤフーが提供するインターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」協力のもと開発した学習教材「ドキュメンタリーからはじめる探究ステップゼロ」を今月から販売開始した。
本教材は、プロの映像作家が制作したドキュメンタリー作品を題材に、探究の問いづくりに必要な自分の中の“違和感”に気づいたり、感じたことや考えたことを表現する練習ができる探究教材。高校の探究、中学の「総合的な学習の時間」で活用することができる。
「表現すること」自体を目標として、そのための後押しをできるようにワークブックを用意。探究の時間を通して、社会課題の認識やSDGsに通じる協働性などを学べるプログラムとなっている。
ワークブック・サポートブックの2冊セットに教師用指導解説書(PDF)付。価格は1,100円となっている。
各分野の専門家やジャーナリストなどが「Yahoo!ニュース」上で情報発信をする「Yahoo!ニュース エキスパート」で活躍中の映像クリエイターが制作した44本のドキュメンタリー映像を、探究教材制作実績の豊富なトモノカイがSDGsにつながる社会課題をテーマに厳選してまとめた。映像は本書専用のポータルサイトにて視聴できる。
ポータルサイトでは、各社会課題の基礎情報を紹介しているほか、「LGBTQ」「異常気象」などキーワードから関心のあるドキュメンタリー作品を選ぶことができる。
ドキュメンタリー映像の視聴からはじまるプログラムのため、社会課題に対するイメージをつかみやすい。探究学習が高校で必修化され2年目を迎え、「生徒の探究テーマ設定の難しさ」を現場教員から課題として聞かれるようになった。本教材は、デジタルネイティブ世代の中学生・高校生にとって関心を持ちやすく、探究のテーマ設定に貢献できるプログラムとなっている。
たとえば、漁師の高齢化や担い手不足に直面する漁村など社会課題が起こっている現場に密着した映像作品では、県外から漁師になりたい若者たちを呼び込もうと奮闘する人に密着する。このように、映像では課題解決に取り組む人びとの「リアルな声」から、社会課題とは、自分たちの生活に身近であるということが生徒に伝わりやすくなる。それにより、探究に取り組む上で重要な「自分ごと化」につなげられる。
セットになっているサポートブック『視点Switchブック』では、「だまし絵」や「アナグラム」など生徒の感覚を直接刺激するような題材を使ってクイズ感覚で思い込みや視点の転換を体感させることができる。ワークブックに取り組む前に、この『視点Switchブック』を使用することで、探究を推進する上で必要な「ものごとを多面的に見つめる」力を養う練習になる。
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