国立特別支援教育総合研究所(特総研)とe-Craftは11月21日、知的障害のある児童生徒に対するプログラミング教育のための共同研究を開始したことを発表した。
特総研は今年度より2年間、知的障害のある児童生徒の系統的なプログラミング教育の在り方について、研究協力機関5校(青森県立七戸養護学校、神奈川県立岩戸支援学校、筑波大学附属久里浜特別支援学校、富山大学教育学部附属特別支援学校、熊本大学教育学部附属特別支援学校)の協力を得て研究を進めていくこととなった。
研究の一環として、知的障害のある児童生徒にも活用しやすいプログラミング教材についての検討をe-Craftと共同して進める。研究では同社が企画・開発しているプログラミング教育用ロボットembotを活用しながら特総研の持つ特別支援教育の知見と、e-Craftが持つプログラミング教材の技術を組み合わせて知的障害のある児童生徒にも活用しやすいツールやインターフェースの在り方を検討するという。
embot(エムボット)はダンボールと電子工作パーツを用いてロボットを組み立てることで、電子工作やものづくりの基礎を学ぶことができる。また、タブレット等にインストールした専用アプリを用いて、子供でも簡単にプログラミングし、組み立てたロボットを動かすことができる。一連の作業を通してプログラミングも学ぶことができる教材だ。プログラムをフローチャート形式で組むことができるため、if文やfor文など、より高度なプログラミング要素も直感的に身に付けることができる。