デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所は、オンデマンド授業を実施している全国の大学を対象に、大学におけるオンデマンド授業の実施状況や動画コンテンツの詳細、受講ログ分析への取り組みに関する調査を実施し、その結果をまとめた報告書を11月16日、公開した。
調査の結果、6割の大学が対面授業とオンデマンド授業を併用していることが明らかとなった。コロナ禍のピークを過ぎた今もオンデマンド授業を行っている理由は「通学できないなど学生の様々な事情に対応できる」「出席率向上のため」「反転学習・繰り返し学習に最適」などとなっており、オンデマンド授業が大学における学び方の1つとして定着している様子がうかがえる。
一方、アンケート結果からは、主なコンテンツ作成者である教員の負担増や「学生の反応・理解度がわからない」「ちゃんと受講しているか確認できない」など、オンデマンド授業の課題も浮き彫りとなっている。
学生が視聴したかどうかを確認できる簡易的なログ分析は半数の大学で行われているが、より詳細なログ分析で視聴傾向を把握しコンテンツ改善を行っている大学はわずか3%、ログ分析を全く行っていない大学は43%に上る。「ログを取得・分析し学習状況や学生の行動把握をしたい」というニーズは高く、今後の動向が注目される。
▶︎詳しいアンケート結果はこちらからダウンロードできる