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鹿児島市、学習者用デジタル教科書キャッシュ機能でICTを活用した学びに適した環境づくり

2023年11月20日

鹿児島市はこのほど、YEデジタルの学校ネットワークアクセス管理装置「NetSHAKER W-NAC(ネットシェーカー・ダブルナック)」を導入、市立の小中学校、計38校での運用を開始した。

NetSHAKER W-NACには「学習者用デジタル教科書キャッシュ機能」が搭載されている。この機能は、学習者用デジタル教科書配信クラウドから取得したコンテンツを一時的に保存し、配信クラウドまでの通信負荷を軽減する機能。インターネットへのアクセス量を削減でき、回線の負荷を軽減するので、アクセスが集中することの多いデジタル教科書の快適な活用環境の構築につながる。

 

 

■通信負荷軽減が課題になっていた

通信負荷軽減イメージ

授業でデジタル教科書やデジタルドリルを使うため一斉にインターネットにアクセスをすると、通常の使用では問題なく利用できていても、ベストエフォート型の回線では、状況によっては回線に負荷がかかり、通信遅延が発生する場合があった。

「ページの読み込みに時間がかかる、コンテンツがなかなか表示されない」など、状況改善のための通信負荷軽減が課題になっていたため、鹿児島市教育委員会は、より安定した通信環境を実現する手段の1つとして「キャッシュ機能」を搭載した「NetSHAKER」を試すことにした。

 

■ICT活用した学びに集中できる環境を実現 想定外の効果も

まずは、小中学校それぞれ1校ずつに「NetSHAKER」を設置して2023年5月から「キャッシュ」の効果や通信負荷の軽減などを検証した。

検証結果では、デジタル教科書はもちろん、更にデジタルドリルの「キャッシュヒット率平均90%以上」、また、キャッシュ対象以外についても「キャッシュ」できたことで、通信負荷が軽減でき授業が止まるリスクを大幅に削減した。また教員の調べものも快適に使用でき、想定外の効果があったという。

2023年9月から順次「NetSHAKER」の導入を進め、今回、市立の小中学校38校で利用が開始した。

 

キャッシュ機能導入前・後イメージ

 

■鹿児島市教育委員会の展望

木田博氏(鹿児島市教育委員会、学校ICT推進センター所長/文部科学省学校DX戦略アドバイザー)のコメント

ICTの活用で、児童生徒たちの学びは変わっていきます。従来は、先生方が効率的・効果的に授業をするかで進んできましたが、今後は児童生徒たちが上手くICTを活用し学びに取り入れていきます。だからこそ、その学びの環境を担保しなければいけません。そのためには、ネットワークが安定して使える学校設備を整えていくことが大事だと考えます。

「夢や希望を実現し、未来を担う鹿児島の人づくり」を推進し、新たな学びを生み出す授業を創出し、変化の激しいデジタル社会を生き抜く力を身につけた児童生徒の育成をして参ります。

 

「NetSHAKER W-NAC」

株式会社YE DIGITAL

鹿児島市教育委員会

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