大日本印刷株式会社(DNP)は11月14日、直感的な操作でDNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころキューブ SaaS型」用のコンテンツを制作・更新できるコンテンツマネジメントシステム(CMS)のサービス提供を開始すると発表した。
「みどころキューブ」は、さまざまな情報と連動させて、多様な視点・テーマ・切り口でアート作品や文化財等の各種コンテンツを紹介するシステムで、2022年6月よりSaaS型として提供している。現在までに、美術館・博物館等が所蔵する資料・作品の関係性を分かり易く可視化し鑑賞するツールとして多数の採用実績がある。
今回のCMSの提供により、PCのブラウザで視覚的に確認しながら制作や更新が行えるようになったことで、多くの学芸員や企業・団体の担当者、学校の教員、生徒なども簡単に「みどころキューブ」の制作が可能となる。制作されたキューブは、展示をはじめ、学校の授業、ワークショップ、観光など、幅広い用途で活用できる。
「みどころキューブ」のコンテンツに必要な各種画像やテキストの設定、3次元空間内での各作品等の配置、関連テーマとの連動の設定、作品同士の関係を表すキーワードの設定などをPCのブラウザーで行うことが可能で、より簡易な制作を実現する。また、アイテムの情報登録や位置調整をドラッグ&ドロップの操作で簡単に行うことができる。
完成した「みどころキューブ」の鑑賞だけでなく、その制作過程の教育的価値も注目されている。GIGAスクール構想等によって学校教育でのICT教材の需要が高まるとともに、学習者が主体的に学ぶ「アクティブラーニング」が注目され、「探究的な学習」を促進する教材が期待されている。
ワークショップや学校授業等で参加者が意見やアイデアを出し合いながら、CMSを活用して「みどころキューブ」にさまざまな情報を付加していくことで、その成果を発表するデジタル教材としても活用できる。