朝日新聞社は11月9日、小学校・中学校・高等学校向けのオンライン新聞記事データベース「朝日けんさくくん」のサービス内において、SDGsのゴール(目標)を意識しながら記事を読み、思考を見える化するデジタルふせん「新聞に『ペタッとSDGs』」の提供を開始した。
同社では、1万1000冊の紙の「ペタッとSDGs新聞学習ふせん」を2020年12月より販売している。教育現場では、「1人1台端末」環境が整い、オンライン上で「ペタッとSDGs新聞学習ふせん×新聞記事」メソッドを求める要望があり、今回「朝日けんさくくん」での提供開始となった。
新聞記事データベースの豊富な記事から、SDGsのゴールを意識して記事を選び、「持続可能な社会」に向けた課題や気づきを自由に入力することができる。PDFで保存可能で、データでの提出やグループでの発表にも活用でき、調べ学習や探求の授業等で新たな気づきが得られる。
小学校・中学校・高等学校向けのオンライン記事データベースサービス。記事検索だけでなく、入試や進路指導にも役立つ小論文対策、漢字トレーニングなどの「学習コンテンツ」が豊富にそろう。利用は同時50アクセスからなので、クラス全体で一斉に検索できる。
新機能や新コンテンツも続々と追加している。記事の切り抜きイメージに、タイトルや意見・感想を入力、保存、印刷できる「メモ機能」を今年5月にリリース。今回のデジタルふせん「新聞に『ペタッとSDGs』」とあわせて、新聞記事の活用方法を広げた。
データベースを活用する工夫として、ワークシートも充実。「調べる」「グラフを作る」「見出しをつける」など、プラスアルファの使い方の提案をしている。英語学習にも対応。和英対照の「天声人語」や「社説」、朝日新聞社の英語ニュースサイト「The Asahi Shimbun Asia & Japan Watch」も見られる。
PCやタブレットだけでなく、スマホでも見やすい画面表示を採用。校外利用できるプランもある。新聞記事は、1985年から今日の朝刊までを収録。
「ペタッとSDGs新聞学習ふせん」はSDGsの17のゴールに加え、「持続可能な社会」に向けて必要と考える目標を自由に書き込める白紙のふせんを合わせた18種類がセットになっている。
朝日新聞には、17のゴールに関連する記事が数多く掲載されている。SDGsのゴールを意識しながら記事を読み、各ゴールと関係すると思った記事に「ペタッとSDGs新聞学習ふせん」を貼るという作業を通して、ひとつの記事にも複数の異なるゴールが関係していることがわかる。
思考を見える化することで、みんなと問題や課題を共有しやすくなり、そこから新たな気づきが生まれ、課題解決に向けた様々な取り組みが可能になる。